ソシエテ・ジェネラル・リサーチの張俊涛氏は、現在の市場のFRB利下げ期待は楽観的すぎると考えている。

来年第1四半期以降に米国経済が底堅さを見せ、インフレ率に粘りが出てくれば、利下げ観測は修正されるリスクが高まる。その時、ドル指数の反発は金を含む他の資産を抑制し、金が介入する好機となるだろう。

UBSなどのウォール街の機関投資家は、FRBの利下げと実質金利の急低下が相まって、金は2024年と2025年に最高値を更新する可能性があると予想している。

資産運用会社ニューエッジ・ウェルスの債券部門責任者ベン・エモンズは、経済情勢と地政学的背景が金市場にとってさらなるポジティブなカタリストになると見ている。金の上昇トレンドは来年まで続くかもしれないと予想している。